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【縄文時代】亡くなった子供の手形や足形をとる「足形付土版」

先月、世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を見学しに行ってきたのだけど、北海道の縄文遺跡群の見学最終日、垣ノ島遺跡のとなりにある「函館市縄文文化交流センター」へ行ってきた。

 

函館市縄文文化交流センターには、北海道唯一の国宝「中空土偶」が展示されている博物館でもある。

国宝・中空土偶を見学するのもいいのだけど、中空土偶の手前の展示室には、子供の足形を土版に押し付けて作った「足形付土版」という、版がある。

足形付土版

 

足形付土版

こちらの足形付土版は、粘土板に子供の足形を押し付けたもので、いまから6500年ほど前のお墓から出土した。

裏面には手形がついているものあって、これは、幼くして亡くなった子供の手形や足形をとり、紐を通して、住居に吊るしてあったのではないかと考えられている。

出土したお墓は、大人のお墓からなので、その吊るしていた子供の子供の思い出とともに、足形が一緒に埋葬されていた。

 

縄文時代では、いまよりも子供の死亡率は高く、子供は大切に大切に育てられてきたにちがいない。

そんな子供が幼くして亡くなり、親心として、ずっと一緒にいたいという気持ちは、いまも昔も同じに決まっている。

その気持ちを表したものがこの足形付土版であると思うし、親の自分自身が亡くなっても、一緒にいたいという気持ちは強く、なので大人のお墓から出土した、ということであろう。

足形付土版

私はこの足形付土版をひとつひとつ見ていたとき、その子が実際に生きていたという証みたいなのを感じとることができたというか、生きている時代も全く違うけど、なんとなくフワッという感覚があったというか、そんな気持ちになった。

足形付土版

いつまでもいつまでも、我が子と一緒にいたいという親心は、いまも昔も変わらないのである。